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経済財政の中長期試算

2012.01.27(Fri)

「経済財政の中長期試算」というものが、今週24日に内閣府から公表された。

内容については、新聞や報道などで目にされたかもしれないが、今一度原本を確認してみた。

以下、推計のグラフを確認してみよう

名目成長率.jpg
一応、「成長戦略シナリオ」と「慎重シナリオ」に分かれています。
成長戦略シナリオは、日本の成長戦略が上手くいった場合で、慎重シナリオは内外の状況が慎重に推移した場合の推計だそうです。

ただ、一見してわかりますが、「慎重シナリオ」でもすでに2003年~2007年にかけての「世界同時超好景気」時点の成長率を追い抜いてるんですね。

当時は私は不動産業界にいましたので、世界中の過剰流動性の中で
「景気が良いんだなぁ」
というのは何となく実感できました。

当時よりももっと「景気が良い」という状態が、バブル期を知らない私には理解できないのですが、「慎重シナリオ」でそういう成長度合い以上を考えているとすれば、

それはちょっと・・・・

と思わざるを得ません。

実質成長率.jpg
実質成長率についても同様です。
後に出てくる物価上昇率が上昇しているので、実質では1%~2%代になっているのが確認できます。

物価.jpg
物価が以上の通りです。
何故2014年が大幅に引きあがっているかと言うと、これが消費税3%アップと言う事なんでしょう。
2015年にはさらに2%アップとなっているのも織り込まれています。

まあ、消費税を上げたら物価が上がるのは当たり前です。
問題はそれ以前に1%程度のインフレ率に戻せるかという事です。

基礎的財政収支.jpg
国と地方のプライマリーバランス
徐々に良くなるけれども、2023年度でもまだまだですね。と言う話
慎重シナリオでは全く追いつきません。

慎重シナリオでも高いハードルなのではないか?
と思っている私には非常に厳しい数字に見えます。

国の財政収支.jpg
国はもう少し厳しいというデータ

公債残高.jpg
この非常に楽観的な「成長シナリオ」をもってして、ようやく公債残高の対GDP比の上昇はストップします。
「慎重シナリオ」ではもはや発散しているようにしか見えません。

内閣府の試算は、とても楽観的に見えるのですが、もう少し慎重なシナリオを書くことは「政治的」に説明がつかないのだろうなと思います。

とりあえず私は今年の日本が2%成長できるのかどうかが気になります。

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株式会社マネーライフプランニング 代表取締役 小屋洋一

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